パチンコデータ計数管理

2024年4月1日更新

 

パチンコ業界で働く皆様の為のデータ計数管理情報です。
パチンコのデータ計数自体はそれほど難しくはないのですが、いざ計算をするとなった時に忘れてしまっていることが多々あると思います。
時代は最新技術によりホールコンという便利な機械が出来たおかげで、普段はあまり使われる事は無いですが、機械というのは突然バグったりデータが飛んでしまうこともあります。
そんな時にデータ計数管理が出来るとスムーズに対処出来るのでしっかりと暗記していつでも利用出来るようにしておきましょう!
ちなみに、遊技者がデータ計数を覚えると遊技しながら計算して分岐スタートや分岐割数等を計算し、勝てる遊技台なのかを見極める事が出来るので、パチンコの勝率アップを目指す方は是非この機会に覚えてください。

データ管理用語一覧

原価率 景品割数 機械割数 粗利益
利益率 誤差玉 玉単価 玉粗利
出玉率 差玉 スタート(有効) 千円スタート
BY ベース B% BO
Bサ 客帯率

原価率

原価率=仕入値÷売値
【缶ジュースの売値が100円 仕入単価が85円】=85÷100=原価率0.85
【ボールペンの売値が200円 仕入単価が150円】=150÷200=原価率0.75
【お菓子の売値が120円 仕入単価が105円】=105÷120=0.875
売値に対する仕入金額の割合を表します。
特殊景品のみで考えると、4円ぱちんこで3円交換だと、
原価率は3÷4=0.75になります。
しかし、景品にはお菓子などの一般景品もある為、原価率は毎日変動しているのです。

景品割数

景品割数=景品玉÷売上玉
      =景品金額÷売上金額
売上玉に対する景品金額の比率を表します。
景品玉18000玉、売上玉20000玉とすると、
18000玉÷20000玉=0.9割になります。
これを4円金額計算すると
18000玉×4円=72000円 20000玉×4円=80000円
72000円÷80000円=0.9割と同じになります。
売上金額と景品金額の比率を表す割数を把握する事で営業状況をしっかりと一目で把握する事が出来ます。

機械割数

機械割数=(売上玉ー差玉)÷売上玉
売上玉20000玉、差玉−2000玉とすると、
(売上玉20000玉ー差玉ー2000玉)=22000÷売上玉20000玉=1.1割になります。
割数は本来、景品玉で計算されますが、営業中には、まだ計数機に流れずにお客様の足元に積まれた玉がたくさんある為、景品玉を使わずに計算された割数が、機械割数になります。

粗利益

粗利益=売上金額ー景品金額×原価率
=売上金額ー売上金額×景品割数×原価率
    =売上金額×(1−景品割数÷原価率)
    =売上金額×(1−割数÷損益割数)
粗利益の計算は店舗運営していく上で非常に重要になります。
粗利益には上記のような計算式があります。

利益率

利益率=粗利益÷売上金額
     =1−割数÷損益割数
売上金額に対する粗利益の比率を表します。

誤差玉

誤差玉=(売上玉ー差玉)−景品玉
売上玉20000玉、差玉2000玉、景品玉18200玉とすると、
(売上玉20000玉ー差玉2000玉)−景品玉18200玉=ー2000玉になります。
マイナス2000玉は明らかに多い誤差玉なので、何か原因がありそうですね。
理論上は機械割数=景品割数となりますが、機械トラブルなどにより実際の数値との誤差が生じます。
誤差玉は、データ異常・他店舗玉・ゴト行為などの異常に気付く為にとても重要な数値になる為、毎日の確認が必要となります。

玉単価

玉単価=台売上÷アウト 台売上=売上金額÷台数
遊技客が玉を1個発射するといくらの売上につながったかを表わします。
遊技台が稼動していた時間に対する売上金額や、遊技客負担度、遊技台の性能などの参考とする事が出来る。

玉粗利

玉粗利=台粗利÷アウト 台粗利=粗利益÷台数
遊技客が玉を1個発射するといくらの粗利につながったかを表わします。
遊技客にとってどれだけ負担させている営業かを判断する為に非常に重要なデータです。
割数や台粗利は営業する上で非常に重要なデータですが、稼動や売上などで変動がある為、遊技客負担度が判断出来ない、その為、1玉1玉で利益を判断できる玉粗利は稼動・売上に左右されなく遊技客負担度を判断する事ができる。
粗利益低いほど、遊技客にとってはおいしい営業になってます。

出玉率

出玉率=セーフ÷アウト×100%
セーフが1000玉、アウトが2000玉とすると、
1000玉÷2000玉×100%=出玉率は50%になります。
逆にセーフが2000玉、アウトが1000玉だと出玉率は200%になります。
出玉率は100%を境いに100%を超えると赤字・100%をしたまわると黒字になります(等価の場合)

差玉

差玉=アウトーセーフ
セーフが1000玉、アウトが2000玉だと差玉は+1000玉になります。(等価の場合、黒字で店側の儲け)
逆にセーフが2000玉、アウトが1000玉だと差玉はー1000玉になります。(等価の場合、赤字で遊技客側の儲け) 
4円等価の場合は、1玉4円の為、差玉+1000玉だと1000×4で4000円の店側の儲けになります。
ちなみにアウトー差玉=セーフになるので覚えておくと良いと思います。

スタート(有効)

スタート=TS÷BO×100(1分間のスタート)
TS(特賞確率)が200回転で、BOが4000玉の場合、スタートは5回になります。
BO4000玉で200回転まわるという事は・・・BO1玉だと、200回転÷4000玉=0.05回転まわるという事になります。
玉は1分間に100玉発射されるので、1玉だと0.05回転まわるので、100玉だと0.05回転×100玉で、1分間に5回まわる事になります。
データを見る時、遊技客がどこで変わったのかを見るのによく使う計算です。

千円スタート

千円スタート=250÷B%(100−ベース)×1分間の有効スタート(4円の場合)
千円で何回転まわるかを表す計算式です。
ベース20で、有効スタート6回とすると
250÷(100−20)×6=18.75回
千円で18.75回転まわることになります。
250玉の遊技で、払い出される玉(ベース)を考慮しなければならない。
250というのは、1000円÷4円(4円で1000円の玉数)
B%(100−ベース)というのは、1分間で消費した玉数
1分間で100−20=80玉を消費したので、千円での遊技時間は250玉÷80玉で、3.125分になります。
1分間の有効スタート6回×千円の遊技時間3.125分=千円スタート18.75回転になります。
ちなみにBYも考慮に入れるとすると、ベースからBY値を引けばOKです。

BY

BY=ベースー(有効スタート×スタート払い出し数)
ベース20で、有効スタート6回で、払い出し数3玉とすると。
ベース20−(有効スタート6×払い出し数3)=BYが2となります。
ちなみに、BYmini=ベースー(S1入賞スタート×払い出し数)になります。
BYは無駄玉と言われている為、出来る限り数値を少なくしたほうが、より多くスタート値を開ける事が出来ます。

ベース

ベース=セーフ(特賞中のセーフを除く)÷アウト(特賞中のアウトを除く)×100
ベースは通常時(特賞中以外)に1分間で払い出された玉数です。
セーフ3000玉、アウト12000玉で、
特賞中のセーフ1000玉、特賞中のアウト2000玉とすると、
(3000玉ー1000玉)÷(12000玉ー2000玉)×100=20
ベース20玉になります。
ベースは非常に大事なデータです。
データ配線抜け・アウト詰まり・玉詰まり・過剰払い出し・釘折れ・ゴト行為などの異常をいち早く発見する事のできる、要のデータになるのでベースは常にチェックするようにしましょう!

B%

B%=100−ベース
B%とは遊技客が1分間に消費した玉数になります。
ベースを20玉とすると、
1分間に発射される玉数100ーベース20玉=B%80玉になります。
ベース+B%=100となります。
さらに、B%×貸玉金額=1分間の投資金額になります。
4円の場合B%80玉×4円=320円が1分間の投資金額になります。

BO

BO=TS÷有効スタート×100
BOは特賞までのアウト玉数を表します。
TS(特賞確率)を300回転、有効スタートを6回とすると、
300回転÷6回×100=BO5000玉です。
特賞までに5000玉アウトに流れるという事になります。

Bサ

Bサ=B%(100−ベース)×(BO÷100)
Bサは特賞までに消費した玉数を表します。
B%(100−ベース)というのは、1分間で消費した玉数
(BO÷100)というのは、特賞までの遊技時間
ベース20玉、BO5000玉とすると、
(1分間の発射玉100玉−ベース20玉)×(BO5000玉÷1分間の発射玉100玉)=Bサ1000玉になります。
1分間で消費した玉数に、特賞までの遊技時間をかける事で、特賞までに消費した玉数が出ます。
Bサは実際に遊技客が消費した玉数が分かるので非常に便利なデータです。

客帯率

客帯率=Bサ÷売上玉×100
Bサが2000玉、売上玉が1600玉とすると、
Bサ2000玉÷売上玉1600玉×100%=客帯率125%になります
客帯率の理解は少しやっかいです。
1回の当たりのたびに交換すると客帯率は100%になります。
基本を100として考えましょう!
●客帯率が高い場合、遊技客が持ち玉で遊技している時間が高い事を表します。
●客帯率が200%だと、現金遊技と持ち玉遊技の時間が同じという事を表します。
●客帯率が高い店舗は持ち玉を交換せずに遊技しているので、店舗への信用の参考になります。
  ただし、割数の高い店舗も客帯率が上がりますので、ご注意ください。
●客帯率は、機種の人気度を測るのに非常に便利なデータです。

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